共有は良心の絆だ。悪い考えがちょっとでも入ると,すべて崩壊する。人間を信じることができるか,とも,云える。
ブロッグスキンズ・コムは,ウェブログの外観を簡単に変更できるスキンを配付している。そしてブロッグスキンズ・コムのスキンを変更する際には,ブロッガー社のウェブログ作成システムのIDとパスワードがそのまま使える。それぞれ違うサービスなのにユーザーのIDとパスワードを共有する提携をしているのだ。
ちょっと前の話になるのだが,ある日突然MSから「ドットネット・パスポート登録者の皆様へ」というようなメールが来た。なにをわけわかめなこと云ってるんだそんなのに登録したおぼえはないよと云おうと思って過去のメールを調べていると,あった。「マイクロソフト・ドットネット・パスポートへようこそ」というメール。ん? いつそんなのに登録したんだと思っていると,どうやら動画のストリーミングができるサイトに登録したら,それはドットネット・パスポートの登録と兼ねていたようだ。ちなみにそのとき来た「登録者の皆様へ」というメールは,ブラウザのセキュリティホールがいっぱいあるのでパッチあててね,というものだった。あのさ…。
まぁドットネットのサービスを深く使ってお金を払うようなことはないので登録されてもたいした問題はないとほっぽってるが,このドットネットやブロッグスキンズ・コムのようにID情報が共有されるのは,両方のサービスを使う際には役に立つ。逆にその情報を持っているのがMSみたいなところだと怖くなる(^_^;。シェアされた情報が適正に使われるのかどうか,実際は信じることは難しいものだ。面倒な力が加わると,共有という思想も安易に支持することはできない。
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